家畜同然

合い挽き肉におけるビーフの割合

「モーターサイクル・ダイアリーズ」

夜中に地上波でやってた「モーターサイクル・ダイアリーズ」を見たのでネタバレビュー!

同じ志をもったアルゼンチンの医大生エルエスト、生化学者アルベルトの2人がオンボロバイク"怪力号(ポデローサ)"で南米大陸を縦断する姿を描いたロードムービー。バカ正直で熱いエルエストとおちゃらけながらも彼をサポートするアルベルトはチリ、ペルー、コロンビア、ベネズエラとそれぞれの国で大自然に触れながら、鉱山で働く貧困の夫婦やその労働者たち、ハンセン病療養所でのボランティアなどで多くの人々に触れ、成長していく。

この手の映画は退屈なんだろうな、なんて思ってたらそんなことなかった。南米縦断ってだけにいろんな街の景色や風景、吹雪のアンデス山脈やクスコ・マチュピチュ遺跡の映像も見てて飽きないし、各国での2人の驚きや喜びや悲しみありのままが表現されてて、つい見入っちゃったよ。なんといってもガエル・ガルシア・ベルナルの瞳の演技、所々の重要なシーンでエルエストへ向けるロドリゴ・デ・ラ・セルナの表情といい、なんて魅力的なんだ。モノクロで映される現地住民のワンショットなんかも、グッとくるね。

恥ずかしながら、ラストシーンでやっと気づいたのはエルエストがあのチェ・ゲバラだってこと。事前知識も何もなく見始めたのにこんなに面白かったのはやっぱり人物がそれだけ魅力的だったってことなのかな。革命家になるきっかけ、革命のその思想がこの旅で形成されたんだから、そりゃ心動かされる物語になるはずだ。もっと僕が若いころにこれを見ていたら何か変わっていたのかな。…変わらないとは思うけど、それだとしても心打つものがあったと思う。

もっとチェ・ゲバラのことが知りたくなる、そんな映画。オススメ!そして旅に出よう!

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